研究内容

背景・目的

地震や洪水のような大きな災害が発生したときには避難所が開設されます。

2011年に発生した東日本大震災では、この避難所で以下のような問題が発生しました。

  • 安否情報の確認困難
  • 必要量の把握ができなかったことによる配給物資の不足、種類や量の偏り
  • 配給食糧によるアレルギー症状の発生
  • 災害時要援護者(高齢者、障害者、乳幼児等)への不十分な対応

これらの問題の解決には避難者名簿の活用が有効とされています。しかし、電力や通信のインフラが途絶した実際の避難所では、手作業で作成や集計を行わざるを得ず、避難者名簿の活用は困難でした。また、名簿の様式が統一されておらず、得られる情報が実際の救援ニーズと対応しなかった場合もありました。

私たちは上記の問題を解決するため

電源喪失下でも単独で動作可能な
避難者名簿作成・伝送支援システム
の製作

を目標として研究を行っています。